【新潟支局】佐渡都相川町入川の池野寿太郎さんは、トラクターの 安全フレームに自作のキャビンを取り付け、地域の話題になっている。池野さんは兼業農家で、2.5ヘクタールの水稲栽培は休日を利用しての作業が中心。天候の良しあしに関わらず作業をする時も多く、春耕など風雨にさらされながら、寒い思いをしていたという。
そこで農機具店にキャビンを発注したが、あいにく市販物がなく、自作を計画した。トラクターの安全フレームを利用し、L字鋼で外枠を製作。市販の透明プラスチックをビス止めし、ドアは鉄筋で型取りし溶接した。エンジンの振動で鉄筋とフレームがぶつかるビビリ音がでないように防振材も挟み込む木目の細かい気配りもある。また、夏作業での暑さ防止のため、ドアは取り外せるようになっている。「予想以上の出来栄えだ。今後は風雨にさらされることなく作業ができる」と池野さんは話す。