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今週のヘッドライン: 2018年01月 2週号

平成29年7月九州北部豪雨から半年 復旧は...... ―― 福岡県朝倉市・綾部義春さん(1面)【2018年1月2週号】

180117-01.jpg 福岡・大分両県に甚大な被害をもたらした「平成29年7月九州北部豪雨」から半年が経過した。農地の早期復旧が強く望まれるが、両県では国による被害の査定が昨年末に終了したばかり。道路など公共インフラの修復が優先され、被災した農家の経営は回復の緒についたばかりなのが現状だ。被災農家にとっては先が読めない事態が長期化、一部では雇用と労働者の生活を守るために、自費での農地回復に向け検討を始める動きもある。福岡県朝倉市入地の綾部義春さん(綾部農園代表、69歳、水稲・麦の二毛作23ヘクタール、ブロッコリー20ヘクタールなど計45ヘクタール)もその一人。「負担は軽くないが、動かなければ顧客に迷惑をかけ、社員らに給料を支払えなくなる。一歩でも前に進まなければ」と話す。

(1面)

〈写真:「よくここまで育ってくれた」と収穫期を迎えた白ネギの畑で綾部さん〉

2018年度政府予算案 収入保険と農業共済 必要額を確保(2面・総合)【2018年1月2週号】

 政府は、今月22日から始まる通常国会に2018年度予算案を提出する。農林水産関係予算の総額は17年度当初予算比50億円(0.2%)減の2兆3021億円で、4月1日施行の農業保険法(改正農業災害補償法)に基づき、新たに導入する収入保険の実施には、必要額として259億7800万円を計上。農業共済関係予算についても昨年8月の概算要求と同額の869億5千万円を確保した。両制度を担うNOSAI団体は、農家への丁寧な制度説明の徹底を基本に農業共済または収入保険への加入を推進し、「備えあれば憂いなし」の農業生産体制の構築に全力を挙げる。

(2面・総合)

続く暴風、大雪 園芸施設の雪害対策を万全に(6面・NOSAI)【2018年1月2週号】

 昨年末以降、発達した低気圧や強い冬型の気圧配置が続いた影響で、西日本から北日本の日本海側を中心に暴風や大雪に見舞われ、各地で園芸施設の倒壊や被覆材の破損などの被害が発生している。これから寒さが一層厳しくなる中、施設の補強や施設周囲の除雪など雪害対策が欠かせない。十分な対策を講じても避けられない損害を補てんするのが、NOSAIの園芸施設共済だ。園芸施設共済の仕組みについて、共子さんが済太郎くんに聞いた。

(6面・NOSAI)

和牛繁殖に独自のシステムでデータを把握 経営改善 ―― 山形県遊佐町・佐藤綾さん(9面・営農技術)【2018年1月2週号】

180117-05.jpg 黒毛和牛の繁殖経営で経産牛50頭を飼養する山形県遊佐町当山の佐藤綾(りょう)さん(30)は、パソコン用の表計算ソフトで1頭ごとの繁殖成績や子牛の販売価格などを記録し経営改善に生かす。牛舎内での観察を効率化して作業時間を削減し、データから牛の収益性を確認することで飼養管理の改善や更新対象の参考とする。昨年から人工哺乳を導入した群では平均分娩(ぶんべん)間隔11.8カ月を実現した。さらに、子牛の販売収益について長期的な見通しを立て、計画的な規模拡大や設備投資で安定経営を図っている。

(9面・営農技術)

〈写真:「経営状態の把握や新技術を学ぶために時間を使うようにしている」と佐藤さん〉

農業技術10大ニュース 1位は水田自動吸排水栓(9面・営農技術)【2018年1月2週号】

180117-06.jpg 農林水産省はこのほど、年間の研究成果から内容に優れ社会的関心が高い10課題を選ぶ2017年「農業技術10大ニュース」を発表した。1位は、スマートフォンを使って遠隔地でも水田の水管理ができるICT(情報通信技術)システムが選定された。

(9面・営農技術)

〈写真:装置の前でスマートフォンを使った水管理を実演〉

2017年度地域特産物マイスター 卓越した技で産地を先導(10面・特集)【2018年1月2週号】

 日本特産農産物協会(雨宮宏司理事長)はこのほど、2017年度の「地域特産物マイスター」を認定した。2月27日に三会堂ビル石垣記念ホール(東京都港区)で開く「地域特産物マイスターの集い」で、マイスター決定者に認定証を授与する。マイスターに加わった16人の活動や技術の概要を紹介する。

(10面・特集)

政府が農林水産物の影響試算 TPP11は最大1500億円 日欧EPAは1100億円(2面・総合)【2018年1月2週号】

 政府はこのほど、米国を除く環太平洋連携協定(TPP11)の関税撤廃・削減による農林水産物の生産減少額は、約900億~1500億円との試算結果を発表した。欧州連合(EU)との経済連携協定(EPA)では、約600億~1100億円とした。ただ、前回2015年に行ったTPP試算と同様、両試算とも体質強化対策などにより全ての品目で国内生産量は維持されるとの前提で、安価な輸入品の流入による価格下落分のみを見込んでおり、生産現場では「本当に生産量は減らないのか」「見通しが甘いのではないか」などの声も出ている。

(2面・総合)

防風林「成人式で改めて『どう生きるか』を問う【2018年1月2週号】」

 ▼成人式会場に集まった新成人。奇抜な羽織袴(はかま)の男子、花魁(おいらん)のような振り袖姿の女子も混じる。減少したとはいえ、今年も祝辞の最中に暴れる映像が流れ大人への階段を踏み外した「異成人」に見えた。
 ▼仕事などの諸事情で出席かなわなかった新成人もいたはず。騒いで周囲に迷惑をかけたことへの悔い改めの時が、彼らの成人式。数十年前の筆者も当日はアルバイト。今思えば帰りに入った赤提灯(ちょうちん)が成人式だった。
 ▼式前に貸衣装業者が姿をくらました詐欺事件は、大人への門出の非情な洗礼か。心待ちにしていた家族らの失意を思うと許し難い。だが、呉服店や美容室などによる無償の善意は、「世の中、捨てたものじゃない」と記憶に残したいエピソード。
 ▼1937年に発行した『君たちはどう生きるか』(吉野源三郎著)が、約80年の時を超えて再び脚光を浴びているというので読んでみた。中学生の「コペル君」と、「立派な大人に」との言葉を残して亡くなった父親の願いを受け継ぐ「叔父さん」との、ノートを通じた心温まる物語。
 ▼友への背信行為に悩むコペル君は、叔父さんの「誤りをつらく感じるのは人間だけ...僕たちは誤りから立ち直れる」とつづられた文章に勇気をもらい謝罪、大人へと一歩近づく。
 ▼中国との戦時下にあって戦争批判をにおわす反骨の児童書だ。筆者は読者に「君たちはどう生きるか」と問う。現代の新成人や悪事に手を染める大人にも問い掛けたい。

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