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防風林「ウィズコロナ時代の人間関係づくりとは【2021年12月1週号】」

 ▼久しぶりに実家に電話したら、おいっ子が2人増えていた。明確な理由は不明のままだが、日本では新型コロナウイルスの感染者数が急減した。まもなく正月を迎えることから、帰省を検討する人も多いだろう。親兄弟や親類などとの再会が一巡するまでは、感染者数は低位に推移してほしいと祈っている。
 ▼2年に及ぶコロナ禍は、社会や生活を着実に変えている。日本生命保険の調査で、職場の人との"飲みニケーション"を必要とする回答が前年比で16ポイント下落して38%となり、不要が60%を超えたと話題になった。
 ▼飲食店への時短要請解除後も2次会、3次会と遅い時間まで飲み歩く人は増えていないそうだ。コロナ禍が終息したわけではないから、泥酔するまで飲むのは危険な行為との自制が働いているのだろう。
 ▼日本生命保険の同じ調査で、コロナ禍終息後もテレワークを継続したいとの回答が73%あった。「コミュニケーションをとりにくい」などストレスがある一方、「通勤時間」や「感染リスク」の減少を評価する回答が多い。
 ▼同じ職場にいても話す機会の少ない人はいる。酒の功罪はあるとしても、懇親会は、互いを知り、打ち解ける場として機能していた。仕事を離れて同僚と交流する機会づくりは今後も大切にしたい。