埼玉県坂戸市の兼業農家・田中圭さん(40)は、自作のドローン(小型無人機)で上空から水稲の生育状況をモニタリングし、データを栽培管理に生かしている。空撮画像を解析することで、ピンポイントでの追肥時期・箇所の判定、倒伏リスク診断のほか、収量・食味の予測などができる。また、圃場の高低差を1センチ単位で計測できるため、均平化にも活用。湛水深〈たんすいしん〉が均一となり、圃場内の生育むらが改善し、最大で3割近くの収量増を実現している。
(7面・営農技術)
〈写真:自作のドローンを手に田中さん。「データだけでなく、現場の経験や知識も重要」と話す〉