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水稲:付加価値ある稲作へ ササニシキ栽培にICT―阿部博之さん(宮城県南三陸町)(1面)【2020年2月4週号】

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 栽培が難しい品種の安定生産を、情報通信技術(ICT)で支援する新しいビジネスモデルが模索されている。宮城県南三陸町入谷地区の阿部博之さん(61)は、かつて東北を代表する品種だった「ササニシキ」で、企業から技術支援や販路拡大の協力を受けてブランド復活を図る。ササニシキは県内の作付面積が約6%まで減った一方、食味の評価は高く、すし用など堅調な需要がある。2011年の東日本大震災以降、過疎化が急速に進む中で、阿部さんは「品種の物語性で注目を集め、地域に誇りを取り戻したい」と話す。

(1面)

〈写真:精米前のササニシキを確認する阿部さん。「収量を安定させていきたい」と話す〉