福島県飯舘村佐須の農家レストラン「きまぐれ茶屋ちえこ」が今年5月から営業を再開した。店主の佐々木千榮子さん(73)は「飯舘に来た人がほんのひとときでも休める憩いの場になれば」と話す。2011年に発生した東日本大震災での福島第1原発事故に伴い営業を休止。復興途中のため、食材調達などが満足にできない中、震災後に出会った仲間たちとともに店を盛り上げる。村の特区指定を受けて05年から始めたどぶろく造りも再開し、道の駅などへ出荷。元村民が一時帰宅などで訪れる際に、食事ができる場所を提供する活動を通じて故郷の復興に貢献する。
(3面・暮らし)
〈写真:手芸仲間が定期的に集う。店は葉タバコの乾燥場を改築した。前列左から2人目が千榮子さん〉