水稲のほか、果樹栽培が盛んな天童市に事務所を置くNOSAI山形中央(山形中央農業共済組合、青柳長一郎組合長)では、損害防止事業の一環として、剪定(せんてい)枝をチップ状にする粉砕機を貸し出し、組合員から好評を得ている。果樹栽培では毎年欠かすことのできない剪定作業だが、大量に出る枝の処理は農家にとって悩みの種だ。しかし、粉砕機は高額で使用期間も短いため、個人での購入をためらう農家も多いという。簡単に枝を処理できるほか、チップ状にして土作りに活用できる粉砕機の貸し出しは、剪定作業がピークを迎える春先には、予約でいっぱいになるほど組合員に喜ばれている。
(5面・NOSAI)
〈写真:粉砕機に剪定枝を入れる稲村さん。「30アールの園地なら1日で処理できる。チップ状にすれば早く土に還元できる」と話す〉