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〈震災・原発事故から5年 希望へ 確実な歩み〉前向く営農 集落再生へ ―― 仙台市若林区・農事組合法人「せんだいあらはま」(1面)【2016年3月3週号】

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 東日本大震災で甚大な津波被害を受けた仙台市若林区荒浜地区では、水田180ヘクタールのうち約5割で圃場整備工事が終了。農事組合法人「せんだいあらはま」では、今年の稲作に向けて畦(あぜ)塗り作業を進めている。昨年は水稲45ヘクタールのうち10ヘクタールで直播栽培を導入し、移植栽培並みの収量を確保できた。今年は直播栽培を増やして一層の省力化に努める考えだ。一方、育苗ハウスではこの冬初めて「ちぢみユキナ」を栽培。高齢者の仕事を創出し、集団移転で失われた集落コミュニティーの再生も図る。法人化2年目、土地利用型と園芸作物の複合経営による収益性向上を目指す。

(1面)

〈写真:ちぢみユキナを収穫する。左から社員の酒井啓好さん(22)、理事の二瓶健司さん(53)、代表の佐藤善一さん(68)〉