長野県では、野生動物の侵入阻止が難しい河川開口部に、防草シートをのれん状に垂らすことでシカの目隠しにする方法を開発。シカの侵入防止が期待できることから現地での普及に取り組んでいる。河川の護岸にパイプを渡し、1メートル幅の防草シートをのれんのように垂らす仕組みで、隙間をつくらないよう20~30センチ重ねることがポイントだ。ホームセンターなどで入手できる材料を使い、比較的安価で簡単に設置できる。河川で柵が設置できない県内2カ所で調査した結果、防草シート設置後は、いずれの場所でもシカの侵入は確認されなかった。
(11面・営農技術)
〈図:防草シートのれんの設置方法〉