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まきストーブの燃料に廃材利用【熊本県・1月4週号】

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 【熊本支局】2年前からまきストーブを利用したイチゴ栽培に取り組んでいる阿蘇市小野田の西田満士(にしだみつし)さん(59)。「1月から2月に氷点下になる阿蘇市では、イチゴ栽培に暖房機は欠かせません」と話す。
 数年前まではイチゴ40アールを栽培していたが、重油代の高騰で10アールまで減らした。暖房のコストを下げるために試行錯誤する中、農業関係の雑誌でまきストーブの記事を見つけ、記事を参考に自作。現在は改良した2台目を使っている。
 午後11時に火を入れて、午前7時まで燃焼する。年間に使用するまきは2トン。家を解体した時に出る廃材を利用しているため、燃料費はかからない。廃材は乾燥しているため、着火しやすく、火力も強い。排煙によるイチゴやハチへの悪影響はないという。
 まきストーブの使用で、2014年は重油代を3分の1コストカットすることができた。西田さんは「コストカットしても、イチゴの品質や収量が落ちたら収益も減って意味がありません。品質や収量に影響しない環境を維持した上でのコストカットでなければいけません」と話す。

〈写真:イチゴの生育状況を確認する西田さん〉