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60年続く露地イチゴ産地支える【秋田支局・2015年7月2週号】

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 【秋田支局】全国的にハウスを利用したイチゴ栽培が主流となる中、露地栽培を続けている地域がある。湯沢市秋ノ宮の湯沢市いちご生産集出荷組合(沼倉美喜夫組合長=65歳)は、半世紀以上前から取り組み、露地の作付面積は全国一。高品質生産を続ける。
 湯沢市の旧雄勝町秋ノ宮でイチゴの栽培が始まったのは約60年前。同組合は生産者75戸(面積8.5ヘクタール)で組織し、東京大田市場などへ主に業務用として出荷。毎年売り上げ1億円を目標に取り組んでいる。
 秋田県立大学で開発された「はるみ」と「ニューはるみ」を露地栽培し夏イチゴとして手掛ける。昼夜の温度差が大きくなるため実が引き締まり、歯ざわりが良いという。日持ちの良さも関東方面への出荷の強みになっている。沼倉組合長は「冷涼な秋ノ宮地区だからこそ、おいしい夏イチゴを作ることができる」と自信を見せる。

〈写真:露地でイチゴを栽培する湯沢市いちご生産集出荷組合(左が沼倉組合長)〉