【鹿児島支局】中種子町納官の光時信さん(67)は、ビニールハウスで自作した栽培キットで試験的にトマトとナスの空中栽培を始めた。
「ひかり果樹園」を経営し、ハウスなど24アールで60~70種類ほどの温帯・熱帯果樹や野菜を栽培する光さん。今年2月にトマトを空中で栽培する方法を知り、挑戦したいと思ったという。栽培キットも販売されているが、自作できないかと考え、比較的軽量で丈夫な樹脂製植木鉢を利用する栽培法を思いついた。
「収穫したトマトを食べた人からは、『露地栽培よりも甘味がある』と評価は上々でした」と光さん。上に向いて育つトマトが下向きに植えられた場合、上に向こうとストレスがかかることで糖度が上がり、甘味が増すという。
〈写真:ハウスで自作した栽培キットと光さん〉