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のり面で防草シート使い発電【山口支局・2015年7月1週号】

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 【山口支局】農地や農道・水路などののり面の有効活用と、除草作業の軽減へ――山口県農業用水小水力発電推進協議会(吹田愰会長=88歳)では、柳井市柳井の石井ダム管理用道路のり面80平方メートルで、フィルム型の太陽光発電を組み込んだ防草シート(防草発電シート)の実証試験を昨年4月から行っている。
 防草発電シートは、薄膜系アモルファスシリコン太陽電池でできていて、2メートル×4メートルのもの10枚。発電出力2.7キロワットで年間予想発電量は2740キロワット時。設置工事に1日、電気工事に1日、全工程2日間で完了したという。
 シートの利点は設置に架台がいらず、短時間で設置や撤去が可能で工事が簡素。最終処理は、はさみで切り家庭ごみとして廃棄できる。欠点は値段が高いこと。現在、生産量が増えコストが低減されていて、今後は安くなる見通しだ。

〈写真:のり面に設置された防草発電シート〉