【埼玉支局】「水田ボートで検索すると、インターネットの動画投稿サイトで自作の無線操縦ボートで除草剤を散布する様子が分かるから検索してみて」と話す、さいたま市岩槻区表慈恩寺の大島権男(のりお)さん(80)。3ヘクタールで「ミルキークイーン」や「コシヒカリ」などを栽培し、作業の省力化による米作りに取り組んでいる。
インターネットで無線操縦ボートを使って除草剤を散布する様子を見て、遊びと実益を兼ねたボート散布に興味を持った大島さん。市販品では導入コストがかかるため、自作することにしたという。
基となるボートは当初、発泡スチロールで作ろうと思ったが、サイズがちょうど良く、加工する必要もない市販のボディーボードを使用した。エンジンは、プロペラと一体型の模型飛行機のエンジンを使おうと思ったが、燃料が特殊でコストがかかるため、市販の草刈り機の4サイクルエンジンを利用。「煙が出ないため環境に優しく、燃料がレギュラーガソリンでコストも安い」と大島さんは話す。
〈写真:無線操縦ボートで除草剤を散布する大島さん〉