沖縄県は例年、台風などの被害が多い。NOSAI沖縄(沖縄県農業共済組合、比嘉俊昭組合長)では、共済部長(NOSAI部長)がNOSAI制度の理解の醸成や加入推進に果たす役割は大きい。共済部長は、生産組合やJAの部会で役職を持つなど地域営農に深く関わる場合が多い。普段からの呼び掛けのほか、勉強会など生産者が集まる機会に制度の説明を行っている。
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「農家の立場から、共済に入れば確実にプラスになると伝えている」と宜野座村宜野座の照屋勝弘さん(70)=サトウキビ1.3ヘクタール。共済部長と総代を務める。
照屋さんは、宜野座村さとうきび生産組合の組合長でもある。本年度は生産組合に新たに4人が加わり208人となった。
必要不可欠なNOSAI
台風は、サトウキビだけでなく水稲にも大きな被害をもたらす。特に水稲の二期作は収穫時期に台風の接近が重なりやすい。「被害の予想がつかない中で、共済はなくてはならないものだ」と名護市屋部の比嘉克也さん(53)=水稲70アール・ハウストマト25アールなど。共済部長と総代を務める。
(5面・NOSAI)
〈写真上:「パンフレットを使い、無事戻しなどの説明もしている」と照屋さん〉
〈写真下:比嘉さんは「今年は今のところ平年並みだ」と部会の水田を観察する〉