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復刻させた水稲「愛国」で純米酒 ―― 新たな名産へ【宮城支局・2012年2月3週号】

120222_09+10.jpg 【宮城支局】明治から昭和にかけて「神力」「亀ノ尾」とともに、水稲の3大品種といわれた「愛国」。発祥の地といわれる丸森町舘矢間地区で、栽培が復活した。同町では、このほど愛国を使った純米酒「賜候(たまわりそうろう)」と名付けた純米酒を発売した。
 「賜候」の名前には、「先人たちが大事にしてきた米と人々の思いを大切にいただく」という思いが込められている。栽培しているのは、同地区の稲作農家・菊池修一さん(55)。昨年は30アールを作付けし、全量が酒造りに使われた。菊池さんは「先人が熱心に取り組んだ愛国の米作りの精神を受け継ぎ、大切に育て、後世に伝えていきたい」と話す。
 近年はほとんど栽培されることなく、人々の記憶から忘れ去られようとしていたが、2010年「水稲の歴史的な大品種『愛国』は丸森町舘矢間で誕生した」という研究報告が発表されたのをきっかけに、舘矢間地区で愛国の栽培が復活した。
 今年の酒造りは福島県会津若松市の酒蔵に委託。4月に仕上がる予定だ。

〈写真上:愛国を栽培する菊池さん〉
〈写真下:「愛国」を使って造られた純米酒「賜候」〉

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