6月中旬以降の大雨は、九州や中国地方を中心に農林水産関係でも多大な被害をもたらした。被災地のNOSAI団体は共済金の早期支払いに向けて動き出している。被災農家に被害申告を呼びかけるとともに、迅速かつ適正な損害評価に努める鹿児島県のかごしま中部農業共済組合(NOSAI中部、早水秀昭組合長)を取材した。
霧島市霧島地区で和牛繁殖23頭を経営するNOSAI中部の川畑繁副組合長は、「7月3日早朝の集中豪雨で川の水かさが一気に上がった。道路も水田も水につかり、一面海のようになった」と当日の様子を語る。
霧島地区では、2日の夜から3日朝にかけて大雨が降り続いた。午前4~5時の1時間で降水量126ミリを記録。天降(あもり)川の支流・手篭(てこ)川が氾濫(はんらん)し、水稲の冠水や圃場の崩壊などの被害が出た。
「当日は雷と雨が一晩中続いていた。苗を移植して半月くらいでやられた」と話すのは水稲1ヘクタールと和牛繁殖80頭を経営する馬場篤政さん(53)だ。50アールの水田が冠水した。「損害評価員を務めて6年になるが、これまでの被害は初めて」と馬場さん。「稲が立っていても生育には影響が出ると思う。眼合わせ会で基準を確認し、適正な評価を心掛けたい」と話す。
(2面・総合)
〈写真:川が氾濫し、辺り一面が水につかった(7月22日、霧島地区)〉