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茶、せんべいなどに加工しファン獲得〈富山県氷見市 細越ハトムギ生産組合〉(1面)【2010年6月4週号】

 富山県氷見市は、ハトムギを転作の最重点作物と位置付けて振興。今では全国生産量の約1割を占める産地となった。同市仏生寺の「細越ハトムギ生産組合」(田村幸治組合長=77歳、14戸)が1985年に栽培を始めたのがきっかけ。収益を上げようと、いち早く茶やせんべいの加工に取り組み、スーパーなどで試飲試食を繰り返して販路拡大に努めてきた。JA氷見市が開発したペットボトル茶の人気にも後押しされ、販売は好調だ。細越集落では、2008年にハトムギのオーナー制度をスタート。特産となったハトムギを生かして高齢化、過疎化が進む集落に多くの人を呼び込もうと懸命だ。
 
100701_01.jpg 標高180メートルの山間地にある細越集落には、17戸48人が住む。集落の中心にある細越集落総合センターの1階が生産組合の加工場だ。
 加工場に入ると焙煎(ばいせん)して粉砕したハトムギの香ばしい香りが漂う。加工部の女性3人が手際よく10グラムずつをスプーンですくい、ティーバッグに入れて封をする。
 「集落内に働く場所があるのがうれしい。忙しいけど充実しています」と、加工部代表の大平志津江さん(62)=水稲40アール、ハトムギ30アール。焙煎機を2台持ち、ハトムギを200度で約1時間焙煎する。作業は週5日で、1日でティーバッグ7千個を詰めるという。
 小麦粉とハトムギ粉末を混ぜて作るせんべいは、製造を委託し、袋詰めは加工部が行う。
 加工品は、JA氷見市に7割以上を卸し、市内のスーパーや直売所などで販売する。直接購入する個人客も100人ほど抱えている。価格は、ハトムギ茶がティーバッグ20個入りで650円、ハトムギせんべいが1袋20枚入りで250円(ともに税別)だ。
100701_02.jpg 生産組合の大平誠一さん(63)=水稲40アール、ハトムギ30アール=は「作って売るだけでは経営は厳しい。集落全体で加工・販売に取り組んできたから、他産地が栽培をやめる中、続けられた」と振り返る。
 加工品作りはハトムギ栽培と同時に取り組んだ。スーパーやデパートに出向き、試飲・試食してもらい、美肌効果があるとされるハトムギの機能性をPRし、地道にファンを獲得してきた。

(1面)

写真上:「水を張っていない圃場はハトムギを栽培している」と話す田村組合長(右)と大平誠一さん
写真右:慣れた手つきで作業を進める加工部のメンバー。左が代表の大平志津江さん

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