農研機構・生研センター(さいたま市北区)は5日、さいたま市中央区で「2008年度生研センター研究報告会」を開き、イチゴの収穫ロボットなどの研究成果を紹介した。その中から、09年度中に市販化を予定しているディスク式「畑用中耕除草機」を紹介する。この除草機は、一般的なロータリー式中耕除草機に比べて作業速度が速く、湿潤な土壌でも土の物理性を壊さずに作業が可能だ。転作大豆など転換畑での導入を目指している。
畑用中耕除草機は、乗用管理機用とトラクター用の2種類を開発した。ディスクが条間を通過しながら回転し、土を横に反転移動させて培土と中耕除草を行う。
センターが行った実証試験では、ロータリー式に比べて大豆の収量が約15%増収したほか、作業後の雑草乾物量は条間で50%減少。作業速度はロータリー式が1秒当たり約0.6メートル、ディスク式は約1.2メートルで単位面積当たりの燃料消費量は約半分になった。
ディスク式は、土の練りや圧縮が少なく、ロータリー式に比べて平均土塊径が約20%小さいなど砕土性能も良い。土の物理性の悪化を軽減することで、大豆の収量の増加や品質の向上につながるという。

<写真:ディスク式(左)とロータリー式で作業した場合の圃場状態>